先輩受講生の就農パターンは様々です。
受講までの経緯、農業への思いなどをインタビューしました。
第5期生
(2024年度)
丹治 翔太さん
社会人になってから就農
地元の観光農園やコンビニエンスストアで5年以上働いていました。子どものころから自然に触れ合うのが好きで、農家になりたいという気持ちはあったのですが、農業で生計を立てるのは厳しいと聞いていたのでその夢は胸にしまっていました。
東京の農地が、開発によってどんどん減っていくのを見ていて、寂しく感じていました。また、観光農園で収穫をする人たちの楽しそうな顔、農産物を持ち帰る人たちのうれしそうな顔を見ていて、いつか自分もこういう場所をつくれたらと思うようになったんです。
栽培技術と販売技術の両方を学べると知ったからです。観光農園では主にミカンに携わっていて、野菜栽培については知識がありませんでした。そこを学べることが大きな魅力だと思いました。
農業をやるかどうかで迷っている段階の人でも、ぜひ見学に来てみてください。一緒にがんばりましょう。アカデミー以外でも、家庭菜園をやってみたり、援農ボランティアをしてみたりすることで、おのずと気持ちが固まってくると思います。
想像していた以上に、ほ場で学ぶことがとても多いです。現場で学んだことは、帰宅後にノートにまとめています。
朝礼後、すぐにほ場に出て作業をします。春は主に種まきや苗づくりをして、夏は育った作物の収穫と、農薬散布などの栽培管理。作業場に戻ってから、出荷調整を行います。年間のスケジュールは大体決まっていますが、雨の日などは講義に振り替えるなど臨機応変に行われます。
農地法についての講義が印象に残っています。知らないことが多いのはもちろんのこと、法律がどんどん変わることにも驚きました。まだメディアに掲載されていないような新しいこともいち早く教えてもらえます。
とても親身で、質問するとその場で答えてくれます。冗談を言って場を和ませてくれたり、私たちが馴れから集中力を欠いたときには、しっかりと注意を促してくれたりします。本当に恵まれた環境だと思います。
20代から40代までと世代も経験もバラバラで、お互いに違う考えをもっているところがいいと思います。話していて刺激を受けます。僕は料理が好きで、お昼に同期にふるまうことがあるのですが、みんなおいしそうに食べてくれるのでうれしいです。
先輩たちは、一人ずつほ場をもって一人で全部管理しているのですが、1年後にはこれを自分もやらなくちゃいけない、という見本になっています。
農作物の被害が出ると写真を見せてくれたり、うまくいったことを共有してくれたりするので勉強になります。
武蔵村山市での就農を目指していて、生協や学校給食にトウモロコシを中心に卸したいと考えています。将来的には、人が集まる農業をやりたいという夢があり、観光農園のように、お客様に畑を見てもらったり、気に入った野菜を収穫してもらったりできるような場所を作りたいです。
農業をやるかどうかで迷っている段階の人でも、ぜひ見学に来てみてください。一緒にがんばりましょう。アカデミー以外でも、家庭菜園をやってみたり、援農ボランティアをしてみたりすることで、おのずと気持ちが固まってくると思います。