東京都の農業
東京都の農業
「東京の農業は、畑と食卓(消費地)が近いことが最大のメリット。」
東京都の農地面積は2020年には6721haで、東京都の総面積の約3.1%を占めており、
都市地域、山間地域、島しょ地域(東京の島々)において、
それぞれ地域の特性をいかした新鮮な農作物を生産しています。
大消費地の中で生産された農作物の8割が、共同直売所や農家の庭先直売などで販売されます。
消費地に近いという利点を生かして、消費者に新鮮で安全な農作物を供給できるのが、東京農業の利点なのです。
point 01全国で農業後継者の若手が増加!
新規就農者は例年5~6万人で推移していますが、全体に占める若手就農者の割合は増加傾向にあります。特に近年は30%台後半で推移し、2~3人に1人が49歳以下となっています。
point 02地域特性のある品目紹介
point 03東京では市場を通さない販売が80%
東京では市場を通さない販売が80%です。庭先や共同直売所、スーパーマーケットとの直接契約など多様な販売先があります。
point 04東京都の伝統野菜
「江戸東京野菜」と呼ばれる東京都の伝統野菜はタネと栽培方法が現代まで受け継がれ、一部のものは今でも都内で栽培されています。代表的な20種をご紹介します。
谷中ショウガ
亀戸ダイコン
練馬ダイコン
大蔵ダイコン
金町コカブ
ごせき(後関) 晩成小松菜(伝統小松菜)
馬込半白キュウリ
拝島ネギ
八王子ショウガ
東京ウド
早稲田ミョウガ
内藤トウガラシ
寺島ナス
馬込ニンジン
シントリ菜
滝野川ゴボウ
足立のつまもの
八丈オクラ
品川カブ
ノラボウ菜
point 05農地の多面的機能
農地には農産物生産以外にも防災や環境保全といった様々な機能があり、これを農業・農地の持つ「多面的機能」と呼びます。都市化が進む東京都の農地は、年間2,465億円にもおよぶ多面的な価値を生み出していると言われます(※)。
※平成27年度政策調査「都市農業・農地が有する多面的機能の経済的評価に関する調査」