第2期生
(2021年度)
佐藤 睦美さん
就農地:あきる野市
栽培作物 |
ミニトマト、トウモロコシ、タマネギ、ゴボウ |
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私はアカデミーに入るまで、農業の知識はほとんどありませんでした。それが2年間の研修で、栽培だけでなく、販売や経営など、就農に必要なことを一通り身に付けることができました。現在はミニトマトとトウモロコシを中心に栽培していますが、アカデミーで野菜全般を経験できたことで、広い視野を持って栽培管理ができていると感じます。農業機械の使い方やハウス建設を実際に体験できたのも実務に生きています。在籍中にアカデミーの研修等で販売先とのつながりもでき、就農して早々に販路を確保できたのもありがたかったです。
畑が自宅から徒歩5分の場所にあるので、通勤という概念がなくなりました。母親としては、小学生の子どもを学校に送り出してから仕事に向かえるのがうれしいですね。ただ、距離が近いがゆえに仕事と生活の線引きが難しく、野菜にかかりっきりになり過ぎて家族から心配されたこともありました。現在は、家庭と仕事のバランスを取ることも意識して仕事をしています。
卒業時に指導員が「なんでも相談してください」と言葉をかけてくださったことで、安心して就農できました。実際に困ったことがあれば、今もアカデミーに行って講師に相談しています。同期とはLINEグループをつくっていて、病気になった野菜の写真を送りあったことも。今は忙しくてなかなか連絡が取れていませんが、夏が過ぎたらみんなの近況を聞いてみたいと思います
自宅近くで農地を探していて、使われていなかった農地を借り受けました。当初はあてもなく、自分の足で地域を巡って農地を探していましたが、情報収集するうちに、気になっていた農地が知り合いのものだとわかりました。あきる野市では新規就農の前例があったこともあり、比較的スムーズに交渉が進んだような印象です。軽トラ、背負い動噴、刈払機など必要なものはその都度買い揃えていますが、ハウスはすでに建っていたものを使用させてもらえたので、初期投資はかなり抑えることができました。
就農してから3カ月、ミニトマトとトウモロコシ、タマネギを都内の仲卸と地元の直売所に出荷していて、今のところどちらも生育は順調です。現在栽培しているミニトマトは「プチぷよ」という品種で、皮が柔らかくて、酸味が少なく、甘みが強いのが特徴。アカデミーで栽培して、この品種ならトマト嫌いな子でも食べられると思って採用しました。実際、トマトが苦手な子どもからも好評です。苦労を感じているのは、やることが多くて人手が足りないことですね。休日は家族が手伝ってくれることもありますが、基本的にはすべて自分一人でやっているので、大変だなと思うこともあります。
まずはきちんと作物を生産して、経営を軌道に乗せることを目指します。ある程度の規模に成長したら加工品の生産や食育企画などに関わりたいです。農業を志したのも、管理栄養士として働いていた頃に子ども時代の食の経験がその後の健康維持にとっていかに大切かを感じたから。子どもたちにも栽培を経験してもらうなど、食や農に興味を持つきっかけを作っていければと思っています。