東京農業アカデミー 八王子研修農場

卒業生インタビュー

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第1期生
(2020年度)

武本 信雄さん

就農地:あきる野市

栽培作物

ナス、エダマメ、スイートコーン、ネギ、サトイモ

① アカデミーに行って良かったと感じることはなんですか?

自分で農業経営をしていくのにあたり、栽培技術から販路の開拓方法まで、幅広い知識を学べたことがよかったです。基本を一から勉強できますし、1年目に指導を受け、2年目はそれを自分で実践してみて、卒業後の3年目は本格的に自分の畑で試してみるという経験を積めたのが一番大きいです。

指導員の方に教わる中で、人にわかりやすく伝えることの難しさを理解できたのも収穫のひとつです。少しの間、は息子が農作業を手伝ってくれていたのですが、自分はわかって当たり前と思っていることでも、初めての人にとってはぜんぜんわからないこともあります。これから人を雇用して一緒にやっていくにあたっても重要になってくる学びだと思います。

② ライフスタイルに何か変化はありましたか。

曜日の感覚がなくなりました。はじめのうちはオンオフの切り替えがなくなることに戸惑いましたが、もう慣れました。

心境の変化として、自分がしっかりやらないと食べていけないという恐怖心は常にあります。今年4月に就農してからまだ野菜を収穫していないので、現状ではまったく収入がない状態です。当初は出費ばかりがかさんで不安しかなかったのですが、頭で考えるよりも、畑で体を動かして農作業に勤しむ中で、「結局やっていくしかないんだ」と前向きに捉えられるようになり、徐々に楽しさも感じられるようになってきました。

③ 同期メンバーやアカデミーにいた事で出会えた農業関係者とその後も情報共有をしていますか?その後ご自身の人脈につながっていますか?

同期メンバーは20〜50代と年齢差はありますが、みんな仲良くしていて、卒業後もLINEで連絡を取り合っています。5月にも一緒に千葉のタケイファームさんに視察に行き、お互いの畑に様子を見に行ったりもしていますし、近況を聞いて、いろいろ参考にしています。就農したばかりで不安だった時期は特に、同期の存在はとても心強かったです。
また、農家派遣研修で先輩農家さんの所へお邪魔して学ばせていただきました。そこで出会った方とは今でも繋がっています。特にあきる野市の農家さんでは、私の畑に様子を見に来ていただいたり、苗を作っていただいたりご支援いただいています。就農前から地域の人との人脈を作れたことも役立っています。

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④ アカデミー卒の新規就農者として営農を開始したところですが、現在の状況(良いこと・悪いことなど)を教えてください。

今は失敗も経験と割り切っています。今年作付けしたトウモロコシは発芽率が悪く、ぜんぜん芽が出なくて大変なのですが、来年どうすれば上手くいくのかをきちんと考えて、次への糧にしようと思っています。

⑤ 今後の農業経営の目標や抱負などを教えてください。

とりあえず3年間でしっかりした栽培技術を身につけ、天候に左右されずに安定して作物を作れるようになりたいと考えています。そこがクリアできたら販路の開拓と、きちんと売上を確保することが目標です。将来的には農福連携による地域貢献もやっていきたいと考えていますが、そういったことへの挑戦は確かな技術が伴わないとできないことなので、まず3年間は辛抱かなと。いずれは地元の子どもたちに畑に来てもらって野菜の栽培を体験してもらうなど、子育て支援や食育を通じて地域貢献や、お父さん・お母さんにも喜んでもらえたらいいなと思っています。

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